1.ビクター犬、再び活躍!
みなさん、「ビクター犬」ってご存知ですか?
蓄音機に耳を傾けている、あのかわいいワンちゃんです。音楽会社「ビクター」のトレードマークとして有名ですよね。ちなみにお名前は、「ニッパー」というそうです。

実は、G3もそのビクター犬を持っているんです。しかもブロンズ製。
昔、ラジオ店の仕事で優秀な成績を収めたご褒美として贈られた、まさに「働き者の証」。その姿は、G3のエッセイ本にも堂々と載っています。


これまで何度も引っ越しを重ねてきたG3家ですが、「結婚写真」と「ビクター犬」だけは、どこへ行くにも一緒。家族のようにずっとそばにあり続けているのです。
2.そして、ビクター犬がまさかの大活躍?!
さて、少しお仕事の話を。
私たちの工房では、日々、縫製と包装の作業に取り組んでいます。普段、生地のカットは鈴鹿市の事務所兼工房で全ての生地をカット。そこでは「ファブリックウェイト」という重しが欠かせません。お気に入りは、大塚屋さんで購入したパステルピンクとパステルグリーンの可愛いものや、アメリカのアンティークストアで見つけた古いアイロン。

ところがこの日、急遽レース生地を工房でカットすることになったのですが……レースはふわふわしていて滑るのでファブリックウェイトが必要に!
そこで問題発生!
こちらの工房では、縫製と包装のみの作業なので、普段使っているファブリックウェイトは鈴鹿の本工房にしかありません。
そこで、手近にあったセロテープ台(B3が愛用している包装用)を使ってみましたが、軽すぎてまったく役に立たず……。
困ったなぁ、と狭い工房内をぐるりと見渡したその時……
ビクター犬と目が合いました。

え? もしかして… これは…いけるかも!?
おそるおそる持ち上げてみると、これがなかなかの重み!
底面も単行本を2冊並べたくらいの大きさで、レース生地をぴったり押さえてくれるではありませんか!
ということで――
G3が黙々とミシンに向かっているうちに、こっそりとビクター犬にはレース押さえ係として働いてもらいました(笑)
誰にも気づかれず、でもしっかりと仕事をしてくれたビクター犬。
……これめっちゃ便利!またお願いすることにしよう(笑)

きっとニッパーくん(ビクター犬)も喜んでいるはず!と思いつつ、G3を見つめる哀愁が漂う背中😅に見えるのは私だけでしょうか笑。

3.思い出のイラストたち
作業を終えて、ビクター犬は元の場所へ。その横には、額に入った2つの大切なイラストが目に入ります。

左側は、大塚屋の大塚社長が描いてくださった一枚。
G3とB3と、意気揚々と大塚屋さんへ行って、生地を買いに行った名古屋本店の前でパシャリと撮った写真。それをX(旧Twitter)に投稿したところ、社長がイラストにしてくださいました。
右側は、あるお客様が描いてくださった宝物。
書籍を出版したときの記念写真を、愛情いっぱいに描きあげてくださいました。
どちらも、目に入るたびに温かい気持ちになります。
「見てくれている人がいる」「応援してくれている人がいる」――それが、どれだけ大きな励ましになっているか、計り知れません。
4.支えられて、ここまで来ました
振り返ると、G3sewingの歩みは、まさに「支えられてきた日々」でした。
落ち込んだとき、疲れたとき、「もう無理かも」と思ったとき、
どこかからふっと差し出される助けの手、励ましの言葉、思いがけない出会いや応援の声。
それら一つひとつが、私たちの背中をそっと押してくれて、また歩き出す勇気を与えてくれました。
ビクター犬にレースを押さえてもらったことも、
ちょっとしたハプニングの中に、小さな喜びと支えを感じた瞬間でした。
G3sewingは、たくさんの人のやさしさと、神様の導きに支えられて続いています。
この場をお借りして、心からの感謝を伝えたいです。
「主は私の羊飼い。私は乏しいことがありません。(聖書)」