1、知恵の宝庫、後期高齢者の方と一緒に
「お手伝いさせて!」「お仕事させてくれない?」と、何度も声をかけて下さるご婦人。一人暮らしの御年91歳のおばあちゃまです。
私たちG3sewingとは深ーい関係があって、もう何十年ものお付き合いがあります。数年前に天国へと昇天されたご主人は牧師先生でした。G3をクリスチャンへと導いてくださったいちばん最初の方でもあります。
2、91歳のおばあちゃま
普段から元気に、教会の集会や聖書の学び、子どもの日曜学校の先生をされ、本当に元気なおばあちゃま。私の人生のお手本のような生き方をされています。
顔を見るたびに「何か私にも出来ることない?」「お手伝いさせてくれない?」と声をかけてくださっていました。その度に、「そんな、申し訳ないですよ!」とお断りしていたのですが、本当に何度も何度もそう言って下さるので、思い切ってお願いすることにしました。
G3sewingで相談して、がま口ポケット内のキルティング内部をお願いしてみようということになりました。恐る恐る、申し訳なさげに持っていくと、私の想像とは反対に大喜びで生地を受け取ってくださいました。
素晴らしい手際で、型を描いてさくさくと生地をカットし始めました
聞いてみると、若かりし頃は、幼稚園の先生を長年していて、毎年クリスマスになると「イエス・キリストの降誕劇」を園児たちが演じるのですが、その全員分の衣装をひとりで縫っていたそうです!もうびっくり!
いろんな思い出話をお聞きして、「焦らず急がず、そちらのペースでいいので、とにかく無理はしないでくださいね。」とお伝えしました。
(聞こえてるかなあ。。?もう1回大きな声で言うてみる😅)
3、楽しくてしょうがない
「ミシンをしていると楽しくてしょうがない!生きているって感じがするの!朝起きて、お仕事があるって嬉しいの。暇な時間があるとね、テレビ見ちゃうでしょ?そしたらもう「つまらないなあ。」って落ち込んでしまう。だから、もうすぐで生地が終わってしまうから、また次の生地、ちゃんと注文しておいてね。」
「大丈夫ですか?無理してないですか?」って聞くと叱られます笑。
「楽しいからいいの!!!そんなことより、生地、ちゃんと注文してあるの?明日、することがないと困ります。」
「ありがとうございます!!!」
内職代をお支払いします、と言っても受け取ってくれない💦
なので、こちらのお礼をすることにしました。これから一生ずっとお届けし続けますと。
毎朝、欠かさずもう何年も食べ続けている朝食だそうです。
[Amazonブランド] SOLIMO カルビー フルグラ 950g×6袋
こちらにアマニ油を入れるのが常だとか。
それと一人暮らしでお料理が面倒、、とよくおっしゃっていたので、こちらを定期的にお届けすることにしました。食べたい時に、ブクブクと温めてもらうだけでお魚が食べられます。タンパク質が気軽にちゃんと摂れそうだな!と思いました。
これはG3とB3も味見して補償済み笑。美味しく便利に食べられるそうです。喜んでくれるといいなあ。
4、サスティナブル部門が設立?!
以前に、G3sewing社会見学、でフィンレイソン展を見学させていただいたとき、初めて「サスティナブル」ということについ学びました。
サステナブル
フィンレイソン社は、企業の社会的責任の一環として
リサイクル商品の生産にも取り組んでいる。
時代を超えて愛されるフィンレイソンは
長い伝統を守りながらも
新しいものを常に創り出している。
・・・略
フィンレイソン展にて購入したパンフレットより抜粋
写真は撮り忘れてしまったのですが、テキスタイルを制作する上でどうしても出てしまう生地の端っこ。フィンレイソン社では、企業の社会的責任の一環として、リサイクル商品の生産にも取り組んでいるとのことで、そのゴミとなる予定だった生地の端っこ(紐状)を編み込んで、マットを作っているという。。。。
ぐるぐると巻かれた生地の端っこのゴミが作り手によって形を変えてマットへと仕上がって行く展示がありました。
G3sewingでも大量に出る生地の端っこ、今まで「リボン」「印鑑ケース」「シュシュ」「くるみボタン」などに生まれ変わらせていました。
そこに、91歳のおばあちゃまの知恵も参加!
ところがなんと今まで、いくらなんでも「これは捨てるしかないでしょ!?」と思っていたキルティング生地の本当に端っこたちを寄せ集め、真四角に縫った生地袋にぎゅうぎゅうに入れて、それをカバーで覆ってくれたんです。
何が出来たでしょう?
クッション!!!!を作ってくれたんです!
すごくないですか!!!中身はキルティングのゴミですよ!そしてこちらのカバーはちゃんとファスナーがついていて、ちゃんとお洗濯ができるように。
これぞG3sewingのサスティナブル部門の極み!(いつからそんな部門あった?!🤣)
キルティングの端っこの生地を捨てるにはもったいない、もったいないとおっしゃって下さっていたのですが、もうどう考えても使いようがなかったので、私は、「ゴミとして持って帰りますよ。」ってお伝えしていました。
本当に、知恵と実行力には驚かされました。それをG3とB3に見せると「生地が喜んどる!」としきりに感心。
今、我が家のソファで大重宝しているクッションです。
フィンレイソン展へ行った時、ふと心に引っかかっていた「サステイナブル」。G3sewingもサステイナブルについてちゃんと考えていきたいなあ、と「やりたいことリスト」に加えていました。
やりたいことを考えていると不思議と周りの人たちとつながっていける、そんな経験をさせていただきました。
5、自分の目に映る人が笑顔になること
G3とB3が元気になればいい。それだけで始めたG3sewing。
私が支えて、引っ張っていかねばと気負いしていましたが、いつの間にか、G3sewingは平均年齢85歳のお3人かたに支えられている形になってきました。なんとB3はその中で、最年少の若手です🤣
日本中の後期高齢者が元気で生きやすい世の中になってほしいとか大きなことを思っても、そんなんはとうてい無理な話だけど、ただとにかく、自分の近くにいる人、目に映る人が少しでも笑顔になって欲しい。自分の老後も希望があるっていうことを知っておきたい。
そんな生意気なこと考えていたけど、元気にさせてもらって助けられて、支えられているのは、まだまだ若造?!の50代に突入したばかりの私でした。
6、これからのG3sewing
よく聞かれるんです、いろいろな人に。
「これからはG3sewing、どんなふうになりたいの?」って。
私は迷わずこう答えています。
「後期高齢者の方々の働く場が提供できたら、生きがいになるような存在になったら嬉しい。うちのG3とB3、「朝起きて、やらなあかん仕事があるって、こんな幸せなことはない。」っていつも言うてる。やからそんなふうに生きられる、まだまだ活躍できる、必要とされる場を提供できるG3sewingになりたい。」
普段から口に出してると、少しずつ実現していくような気がします。
91歳のおばあちゃまのご協力はそんな大きな一歩になりました。
そのうち、「求む!85歳以上」とかいう求人募集というのも人生100年時代と言われる現代、G3sewingならあり得るかも!?!?!
目覚まし8見て直ぐに調べました。
とても目の前が明るくなりました、元気をもらいました。私も宣教師の妻で縫い物大好きです。皆様の働きに主の恵みがありますように。
すみっこ4様。コメントありがとうございます。宣教師の奥様なのですね。G3sewingのがま口バッグの内側のキルト部分の制作を牧師の奥様でした91歳のおばあちゃまが参加して助けてくれています。そのおかげで、制作のスピードがあがりました。80代90代が大活躍しているG3sewingです。主の恵みに感謝して日々を過ごしています、コメントありがとうございました。