- 「がま口作り禁止令」発令
- 生地が買えないから
- やがてがま口バッグへと
- 運命の出会い
1、「がま口作り禁止令」発令
ソーイングを始めて、どうしてがま口バッグに至ったのだろう、と
回想しております。
ミシンを使い始めたころは、がま口バッグを作る人になるとは
夢にも思いませんでした。
なんせ、「返し縫い」の存在を知らなかったほどなのですから。
がま口財布は、私が大好きで、大好きなんだけど、すごく欲しいのに
「高くて買えない。」
ましてや鞄サイズのがま口なんて、手も足も出ない。
その頃、トートバッグをすごく上手に作りこなせるようになったG3を
見て、思ったのです。
(もしかしたら、G3、作れるかも、、、?!)と。
ということで、財布サイズのがま口を100均一ショップで発見し
G3のもとへ。
私も、作り方など知るわけがなく、
「なんか、この中に作り方の紙、入ってるよー。」とだけ言い残しました。
「できるよ、できる、できる。」また大口を叩くG3。
そして
一番最初の記念すべきがま口財布はこちら。
はい、下手くそやね、明らかに下手くそ。
「添付されてた説明書、ちゃんと見たん?へったくそやなーーーーー。」
ちゃんと説明書も読まずに作り始めた証拠発見。
一緒に入っていた麻紐はどこへ???
金具の隙間に見えている白いものは何かと尋ねると
「金具とのすきまを埋めるために、ネクタイをほどいた時に出てきた芯を入れたんや。」
2、生地が買えないから
それ以降、また無限ループが始まった。
うまく作れないのが悔しいらしく、さらにミシンに没頭する。
作っては見せる▶︎ダメだしをされる▶︎誰かにあげる▶︎作っては見せる▶︎ダメだしをされる▶︎誰かにあげる
要らんってば!前にもらったよ〜〜
おそらく10個どころではない、30個くらいは繰り返し、それでも納得のい仕上がりにならない。
案の定、たくさん周りから苦情がくる。
「あのねー、あのG3の作ったがま口財布、要らんから。もう4個ももらったよ!要らんのに、出来たであげるって、何個も渡してくるの!」
がま口作り禁止命令を発令。
1度目の禁止令は、財布だった。ジッパー付きの財布。今度はがま口財布である。
しかし、もう誰にも止められない。
G3は作り続けるのであった。
生地が買えないから、ひたすら大量に頂いたネクタイをほどいて。。。
やがてだんだんとコツをつかんできたらしく、なんとか形も整ってきた。
ようやくお店にも並べてもらえるようなものになってきた。
4、やがてがま口バッグへと
それにしても、ひたすらにがま口財布を作り続けるが、
これまた一個も売れない😭
売れないけど、お店に並べてもらえる嬉しさがG3を元気にしてくれていた。
この頃、トートバッグも上手に作るようになり、
マチという仕組み、素材のこと、接着芯のこと、縫い方のことが
素人なりに分かるようになってきた。
設計とか、こだわりとか、キチンと、という
元電気工事士の魂が大全開!
そこで、横幅27cmもある、がま口金具を購入。
金具をはめるのにも大きいから四苦八苦しつつ
がま口バッグが完成。
「これはすごい!めっちゃ可愛い!」
G3がめっちゃ大満足なドヤ顔で笑っていた顔を今でも覚えています。
5、運命の出会い
どんな生地を選ぶか、
この頃は、G3と相談しながらお店やネットで選ぶようになりました。
作り手であるG3の気に入った生地じゃないと気持ちも入らないからです。
そこで可愛い赤い椿柄の生地に出会いました。
「おお、これはかわいいなあ、日本ぽいし、がま口にいいやないかー!」とG3。
バッグのベースは無地の赤がいいねと。
赤といっても、生地の素材によっていろいろと微妙に色合いが違います。
赤椿の生地を手に、いろんな手芸屋さんを廻ったり、
何種類もの赤色の生地をネットで買って、
どの赤がいいか、G3と悩んだのを覚えています。
そして出来上がったがま口バッグ、G3sewingの運命を変えたがま口バッグが出来上がりました。(完)